「狭い空間でもっと広く撮りたい」「広大な撮影シーンをうまく撮りたい」「パースの効いた印象的な撮影がしたい」と考えた場合、必ず必要になるのが、広角レンズ。レンズ交換が出来るカメラを持っているなら1本は持っておきたいレンズです。
僕自身、最初の広角レンズを導入する時にかなり迷ったこともあり、その時の迷ったポイントや決め手になったポイントを分かりやすく解説出来たらいいなぁと思いこの記事を書くことにしました。
今回のマイクロフォーサーズ用広角レンズのまとめには、12mm以下のレンズを対象に選んでいます。魚眼レンズは含まず、あくまで広角レンズとして使えるものを選んでいるので参考になれば、うれしいです。
予算や撮影スタイルによって選ぶレンズは、変わってくるので、最初に僕のおすすめはコレ。
- フィルターは必須 or 動画撮影がメインなら、Panasonic LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0
- マニュアルフォーカスでOK、超広角よりで明るくてリーズナブルな、LAOWA 7.5㎜ F/2 MFT
- コスパ優先なら、OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
- F2.8通しで明るく最広角の7mm + キレのある解像感がほしいなら、OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
広角レンズの現状のラインナップだとこの4つがおすすめ。
細かい仕様を考えると絶妙に選び難いレンズもあるので、とことん悩んでベストレンズを見つけて下さい。各レンズの下部に flickrの各レンズで撮影した写真のまとめページのリンクを貼っていますので、合わせて参考にしてみて下さい。
パナソニック ルミックス G VARIO 7-14mm/F4.0
マイクロフォーサーズの広角レンズの中では、最広角のレンズで、7 mmから14 mmと日常使いにも使い安いレンズです。写りもシャープで価格もそれほど高くはないので、最初の広角ズームレンズにおすすめ。
レンズが出玉なので、フィルターが付けられないのが残念。動画撮影時には、NDフィルターが使えないので動画メインの人には、使いにくいレンズです。
フィルターを気にしないなら同じ焦点距離でF2.8通しの「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」が最高。ただしお高いです。
参考写真⇒https://www.flickr.com/groups/7-14mm/pool/
パナソニック ライカ DG VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0
G VARIO 7-14mmの上位機種的な存在で、F2.8でフィルター装着可能。防塵・防滴のプロ仕様レンズです。
1点残念な点は、8mmスタートな点。これが7mmスタートならG VARIO 7-14mmと比較した時に迷わず、このレンズを選べるが、この1mmで迷う人も多いんじゃないかと思います。僕がそうでしたww
1mmと言うとだいたい1歩分の感覚なので、この1歩が欲しいかどうかがポイントになります。
動画撮影がメインの人であれば、フィルターを装着できる、このレンズ1択になりますね。単焦点でマニュアルフォーカスでも問題がなければ、LAOWA 7.5㎜ F/2 MFT もあり。
参考写真⇒https://www.flickr.com/groups/panaleica8-18/pool/
パナソニック ライカ DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm F/1.7
2019年8月22日に発売予定のF1.7通し10-25mmズームレンズです。F1.7通し。これがヤバい。広角から標準までをカバーしたレンズで激ヤバスペックのレンズです。明るいレンズってだいたい単焦点なんですけど、ズームレンズでこれだけ明るいのは今までなかった。
このレンズがあれば、複数の単焦点レンズを1本のレンズで補えるというのが最大の魅力。性能がいい分、お値段もお高いでしょうしマイクロフォーサーズとしては、かなり大きめのレンズになります。発売が本当に待ち遠しいレンズです。
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
マイクロフォーサーズ用の超広角ズームレンズの中では、最安です。最広角の 7mmと比べると体感2歩分狭い 9mmとなるので、気落ち物足りないと感じるかもしれません。広角レンズの最初の1本やスナップ撮影の標準レンズとしてもいいと思います。
何より超広角レンズがほしいけど、出来るだけ予算を抑えたいというニーズにはピッタリです。フィルターも装着できるので、動画撮影にも使えます。
参考写真⇒https://www.flickr.com/groups/1254318@N25/pool/
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
マイクロフォーサーズ用レンズでは最広角の 7mmスタート。F2.8通しの明るいレンズで抜群の解像感です。薄皮を1枚剥いだようなクリアな画が得られます。
ただし1点、出玉レンズのためフィルターを装着することが出来ないので動画撮影には不向き。保護のためにフィルターを必ず付けるタイプの人には、かなりマイナスです。その辺が気にならない人には最高の超広角レンズです。防塵・防滴のプロ仕様。
僕は、フィルターをどうしても装着したかったので、最後まで悩んでPanasonicの8-18mm F2.8-4.0 にしました。
参考写真⇒https://www.flickr.com/groups/2795798@N25/pool/
LAOWA 7.5㎜ F/2 MFT
7.5mmでF2の超広角単焦点レンズです。
解像感も高く、コスパ・超広角・明るさの3点を優先したい人にピッタリのレンズ。レンズ自体がコンパクトで軽く、フィルターも装着できるので、動画専用でもOK!
ただし、電子接点がないので、オートフォーカスが使えない。モニターに絞りが表示されない。Exif 情報が記録されない。といったマイナスポイントがあります。
この辺りは「マニュアルフォーカスでも全然問題ないぜ」「Exif 情報なんて見てないぜ」といった人には、すばらしいレンズだと思います。
参考写真⇒https://www.flickr.com/groups/3784609@N24/pool/
VoightLander NOKTON 10.5mm F0.95 Micro Four Thirds
F 0.95 のすんげー明るいレンズです。
マイクロフォーサーズは、フルサイズに比べると、どうしても暗い環境での撮影に弱いです。そこで、この NOKTON 10.5mm F0.95 の出番です。
多少くらい環境でもバッチリ写してくれます。焦点距離が 10.5 mmなので、そこまで広くは撮れないですが、それにあまりある明るさがあります。とにかく広角で明るいレンズが必要な場合は、この NOKTON 10.5mm F0.95 がベストでしょう。
フォーカスは、マニュアルオンリーなので、この部分はお気をつけ下さい。
参考写真⇒https://www.flickr.com/groups/2852508@N22/pool/
Kowa PROMINAR 8.5mm F2.8
焦点距離 8.5mm F2.8 で電子接点のないレンズです。
特徴的には、LAOWA 7.5㎜ F/2 MFT に近く、価格も LAOWA の方が少し安いので、LAOWA を買った方が幸せになれます。
参考写真⇒https://www.flickr.com/groups/kowa-prominar-8-5mm-f2-8-mft/pool/
SLR Magic 8mm f/4.0 Micro Four Thirds
マイクロフォーサーズ用の超広角レンズの中では最安値。値段が値段だけに性能に過度な期待は出来ないが、レンズ交換式のカメラを使いはじめたばかりで、超広角レンズを今までに使ったことがない人が間に合わせに1本。お試しで1本という選び方にいいかも。
参考写真⇒https://www.flickr.com/groups/slrmagic_8mm_mft/pool/
SAMYANG 10mm F2.8 マイクロフォーサーズ用
SAMYANGのマイクロフォーサーズ用広角単焦点レンズ。もともとAPS-C用だったものをマイクロフォーサーズ用に調整して販売されたものです。
10mm F2.8というスペックなので、10mmの単焦点がジャストで必要という人がいれば、ベストレンズですね。広角単焦点レンズはラインナップが少ないので、そういった面では、希少な存在です。
ただ、他の広角レンズと見比べると中途半端な印象はぬぐえません。
参考写真⇒https://www.flickr.com/groups/samyang10/pool/
さいごに
超広角レンズは、それなりにお値段がするので、初めての人は、すごく悩むと思います。レンズによって出玉、明るさ、焦点距離と微妙に被ったり足りなかったりと本当に悩ましい部分が多いんですよね。
予算、焦点距離、明るさ、フィルターの装着、重量など、広角レンズの性質を理解して、納得がいくまで比べてみて下さい。
もう最強の超広角レンズ出してくれよって思うのですが、レンズの構造上、何かを得ようと思えば何かを犠牲にしなくてはならず、難しいんだと思います。
マイクロフォーサーズ用の超広角レンズの現状のラインナップは、これで全部です。新しいレンズが発表されれば随時追加していきます。
コメント