動画撮影:カメラワークの基本的な種類と撮影意図について

動画撮影:カメラワークの基本的な種類と撮影意図について

初心者向けとして動画撮影が簡単に上手になるポイントをまとめた記事がありましたが、この記事は基礎知識として基本的なカメラワークから難易度の高い特殊なカメラワークまで、一歩踏み込んだ内容となります。

基本的にカメラに動きをつけるということは、その動きに意図が必要になります。ただ何となくカッコいいからとかではなく、映像の意図として意味のあるカメラワークを心掛けてください。

目次

基本的なカメラワーク

フィクス

フィクス(固定撮影)

フィクスはカメラを固定して撮影する基本中の基本の撮影方法です。画が安定しており見る人に伝わりやすいという一面があります。

初心者のうちは、まずフィクスで狙った画がきちんと撮影出来るようにしましょう。

パン

パンはカメラの画角では収まりきらない絶景など横長で広大な景色や屋内だと広い部屋なんかのスケール感を伝えたい時に使います。

ティルト

カメラを縦に動かすカメラワークです。カメラを上に動かせばティルトアップ、下に動かせばティルトダウンと言います。簡単に言うとパンの縦に動くパターンです。

被写体の存在感やシーンの場面転換、心理的な演出などで使われます。

ズームイン

被写体にぐっとよることで視線の誘導や被写体の協調など半強制的に伝えたいものを見セルことができます。

ズームアウト

ズームインとは逆で被写体と現在地の関係性など状況説明に使います。

トラック

よくミュージックビデオなんかでボーカルが歩きながら歌っているのに合わせてカメラがずっとついていくヤツありますよね。あれです。

ドリー

カメラを一定方向に移動させて映像に動きをつける撮影方法です。

ドリーイン

ドリーインはカメラ本体が被写体に近づいていく撮影方法です。

直接被写体に近づいていくため、吸い込まれるような臨場感を表現でき、映像にプロっぽい高級感がでます。

ドリーとズームの違いは被写体にレンズでよるか、カメラ本体が被写体に近づいていくか、という違いがあります。ズームが被写体をそのまま拡大したようなニュアンスになるのと違いドリーは奥行き感を表現することが出来ます。

ドリーアウト

ドリーインと逆でカメラ本体が被写体から離れていきます。

演出としては孤独感や喪失感、別れなど悲しみを表現することが出来ます。

難易度アップ!特殊なカメラワーク

※すみません。体力が尽きたので再現CGが用意できていません。少しずつ追加していきます。

ハンディショット

いわゆる手持ち撮影ですね。激しいアクションシーンなんかで使ったりします。

あえて手振れを入れることで焦り、興奮、、緊迫感や躍動感などを表現することが出来ます。

フォーカス送り

ピントが外れた状態から視線誘導したい被写体へピントを合わせる撮影テクニックです。

同じシーンで複数の登場人物がいる場合、ピントを移すことによってどのキャラクターがメインなのかを自然と伝えることが出来ます。

フォーカスイン

ピントがズレた状態から、被写体へとピントが合っていく撮影方法です。

1人称視点による眠りからの目覚めや、視界の悪さからの解放などに使われます。

フォーカスアウト

フォーカスインとは逆でピントが合っている状態からピントが外れてボケていきます。

一人称視点での寝落ちや意識を失うシーンなどで使われます。

クレーンショット

クレーンを使った撮影方法で、ダイナミックなカメラワークが可能となります。

バレットタイム

マトリックスで有名になった撮影方法。

1度にあらゆる角度から撮影することでトリッキーなカメラワークを可能とする。

で、このバレットタイムの進化系がこれ。

Intelが発表した新しい技術でドーム見たいな中で撮影したらこんなことが出来るらしい。

もうこれがあればどんなカメラワークも自由自在に表現できるんじゃないかと思う。まだまだ4Kとかの実写映像は厳しいみたいですが、技術の革新を感じることのできる動画ですね。

ダッチアングル

カメラの水平を大胆にずらすことで、不安や恐怖を演出する撮影方法。

ドリーズーム

ドリーとズームを組み合わせたトリッキーな表現。被写体の大きさは変わらず背景のみがサイズ感が動くという不思議な映像。

覚醒や復活みたいなシーンでよく使われている印象があります。知りませんが。

フォローショット

動く被写体に合わせてカメラが追いかける撮影方法。

トラックはカメラが追いかけていくがフォローショットは定位置からの撮影になる。

POV(Point of View Shot)

1人称視点の撮影。カメラが当事者の目線の役割を果たす撮影方法。

昔、REVという前編POVで撮影された映画があったが、長時間の視聴ちょっと苦しい。

撮影をもっと深めたい人に

少し古いですが、この本めっちゃおすすめです。

カメラの基本から撮影のノウハウまでイラスト付きでわかりやすく解説されています。撮影をのレベルを1つ上げたい初心者から中級者の人におすすめです。

電子書籍などがあればいいんですが現在は中古しかないかもしれません。

さいごに

沢山あるカメラワークを紹介しましたが、新しい発見はありましたか?

凝ったカメラワークの撮影はすごく難しいですが、まずは基本をしっかりと抑えて見やすい映像を取れるようになりましょう。ステップアップとして新しいカメラワークにチャレンジしてみてください。

カメラワークには伝えたい意図をより一層伝える力があります。

買い忘れたモノはないですか?

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